宣誓式は最高裁判事クラレンス・トーマス氏が執り行い、ウォーシュ氏の議長任期は4年間です。上院での承認投票は5月13日に党派ラインに沿った形で可決されており、1月に始まった数カ月にわたる指名プロセスが完結しました。

ウォーシュ氏が開示した金融ポートフォリオは総額1億3,100万ドルから2億900万ドル超と評価されており、ソラナ(SOL)の保有と現物ビットコインETFへの直接出資が含まれます。30超のデジタル資産プロジェクトにわたる保有内容は、単なるヘッジとしてビットコインを保有するにとどまらず、この分野に積極的に関与してきた姿勢を示しています。

ウォーシュ氏はFRBに初めて参加するわけではなく、2006年から2011年にかけてFRB理事を務めた経歴を持ちます。その在任期間はグローバル金融危機の最悪期と重なっており、今回の議長就任により理事としての通算在任期間は14年に達します。上院公聴会では「デジタル資産はすでに米国金融サービス産業の構造に組み込まれている」と述べており、5年前のFRB議長候補には考えられなかった発言として注目を集めました。

ジェローム・パウエル前議長体制下のFRBは、暗号資産に対して慎重から懐疑的なスタンスを維持し、デジタル資産を規制上の慎重な検討が必要な対象と位置づけてきました。パウエル体制では複数の高プロファイルな執行措置や銀行規制が実施され、暗号資産企業が伝統的な金融インフラへアクセスする際の障壁となっていました。ウォーシュ氏の就任がFRBの政策姿勢にどう反映されるかは、今後の政策運営を通じて明らかになります。