起訴されたのはGoogleのスタッフ情報セキュリティエンジニア、ミケーレ・スパニョーロ被告(36歳)です。ニューヨーク南部地区連邦検察が5月27日に起訴状を公開し、同日逮捕されました。その後、225万ドルの保釈金を条件に釈放されています。
検察の主張によると、スパニョーロ被告はGoogleの社内ツールから非公開の検索トレンドデータにアクセスし、同社が毎年公表する「Year in Search 2025」の結果を事前に予測しました。具体的には、シンガー「D4vd」が最も検索された人物に選ばれるとの賭けをPolymarketに「AlphaRaccoon」という偽名アカウントで行い、2025年12月4日の公式発表後に利益を確定させたとされています。さらに、得た利益の出所を隠蔽しようとした行為がマネーロンダリングの訴因に加わりました。
Googleの広報担当者は、スパニョーロ被告が社内ツールを通じてマーケティングデータにアクセスできる立場にあったことを認め、今回の行為は「会社のポリシーの重大な違反」と述べました。
今回はニューヨーク南部地区連邦検察がPolymarketに関連してインサイダー取引の訴追を行った2026年の2件目の事例です。最初の事例は、ベネズエラでの軍事作戦に関連した賭けを行ったとされる米特殊部隊兵士に関するものでした。今回の起訴で適用された商品詐欺・電信詐欺は、ウォール街のインサイダー取引事件でも用いられる既存の法的手段であり、暗号資産固有の新法令ではありません。Polymarketは一連の事案を受けて追加のセキュリティ対策を導入していると伝えられています。