6月4日、ビットコインは前夜に6万2,000ドルを割り込み、同日の始値は6万3,500ドル付近で推移しました。この価格帯は、対数成長曲線に色分けされた感情バンドを重ねた「ビットコイン・レインボーチャート」において、最も割安とされる「Basically a Fire Sale!」バンドをさらに下回る水準です。同モデルがこのバンド割れを記録したのは、2022年11月にサム・バンクマン=フリード氏率いるFTXが崩壊し、強制売却が市場全体に波及した際が直近の確認例でした。

恐怖・強欲指数は木曜日に12を記録し、「極度の恐怖(Extreme Fear)」圏に深く沈みました。同指数はボラティリティ、市場モメンタム、ソーシャルセンチメント、デリバティブデータを統合した0〜100のスコアで、25未満が極度の恐怖とされます。2026年2月には、ビットコインが過去最高値12万6,000ドルから52%下落した局面で指数が過去最低の5を記録しており、今回の12はその水準に近い値です。

Strategyのマイケル・セイラー氏はX上で、今回の売りは機関投資家の資金がAIインフラへシフトしているためであり、ビットコインのファンダメンタルズが悪化しているわけではないと主張しました。また、Strategyが優先株配当の資金調達のために32BTCを売却したことも下落を加速させた可能性があります。同社にとって2022年以来初のビットコイン売却となりましたが、同社は直近で転換社債15億ドル相当を割引価格で買い戻し、負債を圧縮しています。

2026年3月時点でもビットコインはすでに「ファイアセール」ゾーンを試す動きを見せており、6月4日の下落はその再突入となります。2週連続の下落が続く中、今後の価格動向と指数の推移が市場参加者の間で注視されています。